のれんの製作を楽しむ

単純なようで奥が深いのれんは製作のポイントを抑えることが大事です

のれんをオリジナルで作るときの種類選びや注意点

手染めのれん

のれんを作るときには、引染・分散昇華染(両面)・顔料捺染などのやり方があるといいます。

 

引染は、職人さんが一か所ずつ丁寧に染め色を行う100年以上も前から続く伝統的な染め色補法です。綿・麻など天然素材の生地を使い、職人さんがもち米で作った糊で糊置きを施して刷毛を使い手技で染める手法です。

 

分散昇華染の場合は、ポリエステル素材の化学繊維使って手染めでは表現がしにくい細かい表現や多色染色・グラデーション・画像などを取り入れることができる機械染めのによる手法になります。

 

顔料捺染は、色染めを施した生地を使い、顔料染料を乗せて固着させる染色手法で、綿や絹など天然素材だけでなくポリエステルなどの化学繊維でも製作できます。

 

引染は、染め特有の味のある染具合および裏面までしっかり染め色が通るのが魅力で屋内や日当たりの少ない場所で使うと10年以上使えます。

 

分散昇華染は、日差しが強い場所などでも向いているので店先ののれんなどにも最適、フルカラーやグラデーション、そして画像も入れられます。色鮮やかで細かい表現を取り入れたデザインにおすすめです。顔料捺染は短納期で作ることができますが、染料との相性により防炎加工ができません。

裏抜けは濃い色のみが特徴

 

京都のれんは、天然繊維でもある綿麻スラブクロスを使い、豊彩色インクジェットプリントによるフルカラーの片面のれんを製作しています。裏抜けは濃い色のみで、薄い色は抜けないなどの特徴があります。色表現を豊かにするためには、通常の4色プリンターではなく多色プリンターが必要になる、しかし多色プリンターはコストが上がってしまうといいます。

 

京都のれんでは、豊かで鮮やかな染め色を可能する豊彩色インクジェットを採用しました。豊彩色インクジェットは、線がシャープになること、配色がより豊かな表現ができること、ハイトーンになっていることや納期が従来よりも短く、今までの1か月半から2か月の納期が20日から30日まで短縮させることができます。

 

このような染色に合う取り扱い素材も見直しており、小さい風呂敷はハンカチサイズでも包みやすくて吸水性を持つブロードに変更したり、90cmや100cmなどのサイズが大きな風呂敷は綿オックスに変更し、これにより発色の豊かさが際立つようになりました。また、天然繊維の綿と麻を組み合わせたスラブクロス(綿90%で麻10%の素材)を採用して麻特有ともいえる透け感を与えるのれんも登場しています。